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【ITRA指標】トレランレースが完走できるか個人難易度を確認する方法

2020年2月15日

様々なレベルのトレイルランニングレースがありますが、皆さんはどうやって「このレースに出よう」と決めてますか?

評判が良いもの、ITRAポイントが貯まるもの、景色が良いものなど様々な要素で決めてるかと思います。

その中には「完走できそうか?」難易度もあるのではないでしょうか?

ITRA指標「Performance Index」と「Finisher Criteria」というものを使うと完走できるかどうかが判断できます。

ITRA Performance Indexは個人のトレラン能力・性能である

ITRA Performance Indexは自分の過去参加したレースの完走タイムを元に、自身のトレラン能力を数値化したものです。

ITRAサイトで自分のIndexを確認することが出来ます。見てみましょう!

ITRA
【日本語で解説】ITRAポイント、距離・累積標高の探し方・確認方法

各レースの公式サイトを検索して探してませんか?面倒ですよね😢。 実はITRA認定レースであれば1つのサイトで確認することが出来ます。 国際トレイルランニング協会(ITRA) 国際トレイ ...

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【自分の過去レースを確認する方法】> Step2. 【実績(Results)を確認する】にアクセスしてください。

へっぽこな私の場合、こんなIndexです。

GENERALで「393

perfomance_index1

XLのみで見ると「303

perfomance_index2

ITRA ScoreとPerformance Index

トレラン能力を数字化したものと書きましたが、さらに詳しく掘り下げてみます。

SCOREとは

・Scoreは完走したレースそれぞれに与えられる点数
・完走タイム、距離、累積標高を元に計算される
・距離、+累積標高、-累積標高を同等のフラットな距離に変換する
・”フラットに計算した距離”で理論上可能な世界記録を1,000とした場合に、自分の完走タイムが相対的にいくらかで計算される
・計算した値にトレランに関係するテクニカルな補正をかける
・計算に完走タイムは使われるが、レース順位は使われない

わたしの場合はミドル(50〜70kmぐらい)の各スコアよりもロング(100km)のほうがが低いです。100kmはvibram香港のスコアになりますが、制限時間に近いゴール&トップ選手のゴールタイムと大きく離れていたため低くなったのでしょうー。

↑の画像ではScoreが表示されています。表示部分が「Subscribe to access〜」と表示されている方はアカウントを作る(+パスポートなどの本人証明が必要だったかも)必要があります。

Peformance Indexとは

・直近36ヶ月のスコア上位5つを加重平均したもの
・5番目より1番目のうほうがより重み付けされる
・個人でこの加重平均を計算することは不可能
・36ヶ月と3年分を評価対象にしているのは、怪我して一時的に走れない時期があっても実力を評価できるように
・GENERALは全カテゴリのベスト5、各カテゴリはカテゴリ内のベスト5が計算対象
・レース結果が古くなると重み付けが軽くなってくる
・レース後12ヶ月はフルな重み付け、12ヶ月以降は重み付けを減らされていく

わたしのPerfomance Index、少し値が下がってますよね。どんどんレースに出場して結果を残さなければ値は減る一方ということです。

pi_reduce

コロナ禍を考慮してPerfomance Indexを凍結へ(2020/05/12)

コロナ期間中、世界中のトレランレースがキャンセルとなったため、PIを維持または改善するためにレースすることができませんでした。このままでは全ランナーのPIが減少し続けるため、2020/03/01時点でPIを2020/01まで凍結するそうです。

凍結期間中に完走したレース分は凍結終了までPI計算に考慮されません。

ITRA_Freezing

ITRA Level Chartで自身の位置が分かる

男女別のPerfomance Indexとカテゴリ表があります。

わたしはGENERAL「393」なのでEレベルでINTERMEDIATE

このテーブル、招待選手に値するかどうかの判断にも使うそうです。

ITRA_Level_chart

引用:ITRA公式サイト

国内の有名選手を見てみましょう

上田瑠偉さんは「910」でTOP ELITEです。流石!

uedarui_perfomance_index

レジェンド 鏑木毅さんは「666」でADVANCED

全盛期はTOP ELITEだったと思います。

kaburaki_perfomance_index

Finisher Criteriaは完走するのに必要なPerfomance Index値 - 個人のレース難易度

ここまで、個人のトレラン能力値を見てきました。

次にレースに完走できるか?の見方を説明します。

Finisher Criteriaとは

各レースを制限時間ギリギリに完走するために必要なPerfomance Index値

トップランナーのゴール時間が1,000に近いと考えた場合、トップと自分のタイム差が大きいほど自分のPerfomance Indexは低い。制限時間を緩く設定したレースではFinisher Criteriaは低くなる、つまり難易度が低いレースとなる。

Finisher Criteriaの考え方

ITRA
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↑記事の【トレイルランニングレース プロファイルの確認方法】> Step3. 【各プロファイルを確認する】にアクセスしてください。

たとえば、Funtrails50KのFinisher Criteriaは「310」
わたしのカテゴリMのPerfomance Indexは「392」なので完走できる力はあるということ。実際、過去にFTR50Kは完走出来てます。

FTR50プロファイル

UTMFは「360」(2019年)
カテゴリはXXLで、私は値を持っていません。 近い距離の100kmカテゴリXLで「303」しかないため、今のままでは完走が難しいことになります。。。練習せんと!

UTMF2019プロファイル

さらに夏に挑戦するTDS(UTMB)は「410」
UTMFよりも厳しい!
冷静に見ると100kmのCCCも無理じゃないか・・・😭

TDSプロファイル

美ヶ原トレイルラン2019と2020のFinisher Criteriaを比較してみると面白い。

2019年の90Kはむちゃくちゃレベル高い・・・90Kで制限時間17h、±5,240m。一方、2020年の100Kは制限時間29h、±5,770m。レースプロファイルが大幅に変えてきてます。

美ヶ原2019プロファイル

2019

美ヶ原2020プロファイル

2020

ハセツネは「240」しかありません。それは制限時間が24時間もあるからです。

まとめ:参考に出来る時と出来ない時がある

Perfomance IndexとFinisher Criteriaは場合によって参考にならないときがあります。

過去に走ったことがある距離カテゴリのレースはPerfomance Indexが付いているので完走できるかどうかを参考に出来ます。

一方、完走したことがない距離にチャレンジする時は、その距離カテゴリのPerfomance Indexは付いていません。GENERALに値はありますが、チャレンジする距離ではない値です。短距離は完走レベルのスピードで走れてたとしても、長距離は体力が無くスピードが続けられない可能性もあります。完走して初めて「あなたはこの距離で完走レベルにある」と値が付くのです。

 

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