コロナが落ち着いて開催されるトレイルランニングレースが増えてきましたね。
わたしはへっぽこなくせに、山梨県甲州市で開催された甲州アルプスオートルートチャレンジに参加してきました。
(終始、時間に余裕がなかったため、写真が十分に撮れていません。ご承知おきください)
もくじ
甲州アルプスオートルートチャレンジとは
小川壮太さんプロデュース。ミドルクラス最強のレースと言われています。
何が最強かというと、
距離が67kmなのに累積標高が4,700mもあるのです・・・。
例えば、スタート地点から24kmの小金沢山まで1,500m上ります。エグぃ。
コース図。左上にある「ふれあいの森総合公園」をスタート・ゴールとして時計回りに走ります。
スタートは小雨
予報では晴れでしたが、深夜から早朝にかけては小雨が・・・。そのため、スタート時にレインウェアを着ることに。
*スタートしてからは雨もやみ、晴れます。
源次郎岳(予定:7:00 -> 実績:6:47)
まずは標高1,477mの源次郎岳まで約1,000mを登ります。
このレースのために行なった丹沢の大倉尾根(標高差1,200m)2往復が活きました。
また、このレースの良いところはストック利用がOKなところ。小川壮太さん直伝のストック使いで軽快に登ります。
トレランポールを使って効率よく走りたい
トレランポールってご存知ですか? 登山だとよく見かけますが、トレイルランニングだとポール使ってる人あまり見かけないですよね。 理由は国内で使っていいレースが少ないから。環境に配慮して禁止しているところ ...
続きを見る
上日川峠エイド(予定:8:30 -> 実績:7:56)
源次郎岳から最初のエイドまでは多少のアップダウンがありつつも比較的走れるトレイルでした。
紅葉が綺麗でかつ、ふかふかなトレイル。写真撮っておけばよかったと後悔。
予定よりも30分早く到着。
フラスクの水分を補給し、大好きなコーラと煎餅を食べます。
最近はいつも胃のトラブルに悩むことが多かったのですが、今日は順調。
スタート30分前にガスター10を服用したのが良かった。私の胃腸トラブルは走る→胃酸過多→吐き気がする→水分・食べ物が通らなくなるが原因のため、胃酸量を抑制するガスター10は即効性があります。
トレイルランナーの悩み:食べ物を受け付けなくなる胃腸トラブルの対処法を考える
わたしのリタイヤ原因の多くは胃腸トラブル。 食べ物を受け付けなくなりハンガーノック気味になって動けなくなることが多いのだ。 完走できたレースだっとしても40〜50kmになるとジェルは気持ち悪くなるし、 ...
続きを見る
小金沢山(予定:9:30 -> 実績:9:19)
レースの最高地点、小金沢山(2,014m)を目指します。
エイド時点の貯金が以下の理由で思うように進めず、少し減ってしまいます💦
- 「天狗の抜け道」と言われる岩だらけの登り
- ご高齢ハイカーさんによる集団渋滞
小金沢山の次の山は「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」
「うしおくのがんがはらすりやま」と読むらしいです。難しい。
登っては降りて登っては降りてを繰り返し、流石に脚にきます。
湯の沢峠エイド(予定:10:42 -> 実績:10:36)
黒岳から下って2つめのエイド、湯の沢峠エイド(29km地点)に到着。貯金はほとんどなく、予定どおりになりました。
次の13km先にある大和自然学校エイドの関門が14:00なので余裕はあります。
このエイドでリタイアしてる人がちらほら。
バナナと煎餅を補給して、水分を補充し出発します。
大和自然学校エイド(予定:13:12 -> 実績:12:49)
下り基調の13kmです。
オートルートの素晴らしいところは登り切る度に富士山がどで~んとそびえ立っていること。
その度にみんな「おぉーーー」と思わず声が出てしまう。
この下りで左膝の裏側が少しずつ痛み始めます。スピード出して下れない・・・。
下りに時間がかかってしまいましたが、制限時間が14:00なので1時間少しの余裕はあります。焦らない焦らない。
こちらのエイドではカップラーメンが提供されていました。前回はうどんが振る舞われていたらしいのですが、コロナの影響かな?
シーフードラーメンをいただき(いつもなら胃が不調で食べられないので嬉しい!)、水分補給とトイレに行って次の登りへ。
深沢エイド(予定:15:12 -> 実績:15:24)
7km先の深沢エイドまで登りです。
「標高差600m、7kmですが舐めないほうがいいですよ、かなりしんどいですよ」とエイドスタッフに脅されます笑
階段地獄でした・・・42km走った後の脚には堪えます。ストック無かったら登れなかったかもしれない。
また、標高図とは違い実際はアップダウンの連続、なかなか距離が進みません。
そしてようやくエイドに着いたら、到着時間の予実が逆転してました・・・。そして、ここの制限時間は16:00、お尻の余裕もなくなります。
ただ、このエイドの名物「シャインマスカット」を見逃すわけにはいきません。食べ放題ですよ、食べ放題。10個 連続で頬張ります、甘い!
スタッフの方に「次のマロニエ山エイドに制限時間ぎりぎり18:00に着いたとして、ぶっちゃけ2時間で残り12kmっていけますか?」と聞いたら、「走れるところ走れば余裕ですよ」と言われ急に気持ちに余裕が出てくる。
マロニエ山エイド(予定:16:50 -> 実績:17:06)
6kmの下り基調ですが、途中に登り返しがありキツイ。
日が暮れだしたのでライトを装着します。
心配なのは膝の裏の痛み。少し痛みが増しており、左足が地面に付く度にストックで負荷軽減しながら何とか下りきります。
制限時間20:00までにゴールすれば良いので3時間の余裕がある中、しばし休憩。
「限界を楽しめ」「あと12km!!」が目に入ります。
ゴールしたら「あのときは楽しかったなぁ」と思えるのかな。今は楽しむ余裕ない笑
渡辺フルーツ農園エイド(予定:18:40 -> 実績:18:32)
残りは標高差300mをひと山登ります。
今頃気づいたのは、リリールート(55km)の方々もこのあたりのコース&制限時刻も同じため、かぶってるんですね。1000番台がオートルート、2000番台がリリー。
オートとリリーの混合集団で最後の山に挑みます。交代交代で先頭を変えつつ、一致団結して登ると力が出ますね。
ここも深沢エイドまでと同じく、永遠に続くんじゃないのかという小刻みアップダウン。
「ここからは下りですー」というスタッフの声で、やっと終わりかぁとホッとしました。
ただ、膝の裏の痛みで歩きながら下ることに。
農園エイドに着いたのは18:32、思ったよりも早い。8kmもあったのかな?
あとは4kmを90分でいけばいいので、歩きでもOK。エイドでホットミルクティを飲みます。
ゴール(予定:19:12 -> 実績:19:20)
残りのロード4kmで7、8人に抜かれました。みんな余力あるんですね、すごいな。
残り200〜300mでゴール地点のマイク音が聞こえだし、急に力がみなぎり、無駄にダッシュしてしまう。
そんな力あるなら、7、8人に抜かれるなよと思いながらのゴール!
甲州アルプスオートルートチャレンジの完走率
完走率は71%(251/354人)でした。
出走数を分母にしたら82%(251/305人)ですね。
驚くのは女子50歳以上の完走率が一番高いこと。😲
甲州アルプスオートルートチャレンジの振り返り
去年の伊豆トレイル以来の60〜70kmクラスのレース。
レースが無い中も地道に坂道インターバル、標高差のある山の登りを続けたことで上りへの苦手意識も減り、4,700mの累積標高をコンプリートできたのはかなりの成功体験になりそうです。
来年リベンジしたいと考えているTDS(UTMB)はこの2倍強の距離と累積標高。まだまだ行ける気がしませんが、10ヶ月あるので着実に力をつけていきたいと思います💪。
コロナでレースがことごとく中止になった中で出場できた甲州アルプスは走る喜びを改めて思い出させてくれました。大会主催者、スタッフなど関係者の皆さん、この場を借りてお礼申し上げます。