トレランハック 鍛える

トレイルランナーの悩み:食べ物を受け付けなくなる胃腸トラブルの対処法を考える

2019年9月15日

わたしのリタイヤ原因の多くは胃腸トラブル。

食べ物を受け付けなくなりハンガーノック気味になって動けなくなることが多いのだ。

完走できたレースだっとしても40〜50kmになるとジェルは気持ち悪くなるし、パンやビスケットなど粉ものは飲み込めない・・・。

プロの選手でも悩んでいる人は多いと聞く。

根性で完走する人は良いが、諦めの良い私は解決しないと完走できない笑。考えられる原因を調べ、いろいろ試してみた。

胃腸トラブル、考えられる原因は3つ

  1. 物理的な胃への負担
  2. 消化器官の虚血
  3. 糖質の頻繁な補給

物理的な胃への負担

トレイルランニングはロードと異なり上下運動が激しい。特に下りは胃が揺れ、胃への負担が大きい。そんな状態で食べ物を補給⇛消化していかないといけないため、次第に消化したくても消化できない状態になる。気持ち悪くて吐いてしまうと食べた物が消化されていないまま出てくることがあった。

個人的にこのパターンは調子が悪くなったとしても、ゆっくり歩く、休憩すると回復する傾向があった。

消化器官の虚血

激しい運動をした場合、血流が筋肉に持っていかれる。トレランの場合は脚だ。さらにポールを使っていると手にも持っていかれる。二輪駆動が四輪駆動になるということ。

胃の血の流れが悪くなり、「物理的な胃への負担」と同様に食べ物が消化しづらい状況になる。ハセツネのようなアップダウンが激しく繰り返されるレースや、雨でドロドロの土の中を神経使って走らざるをえないレースでこのパターンが起きている気がする。

個人的にこのパターンはエイドで脚を持ち上げて横になっていると回復する傾向があった。また、ポールも効率的な使い方が出来れば、脚ほど血流を持っていかれないことを発見した。ポールの使い方はまた別の機会に。

糖質の頻繁な補給

糖質は胃で消化されず、胃酸が無駄に分泌されるため、胃が荒れるし、逆流性胃腸炎のような状態になることがある。こうなると、食べ物を少し口にしただけで吐き気を催すようになる。

私は3つの原因の中でこのパターンになることが多く、ここ数年悩まされ続けていた。なぜかエイドのコーラだけは飲めたため、食べ物の代わりに補給してたが、その行為がさらに胃の粘膜を荒れさせる。

昨年、ハセツネのレースで休憩している隣で嘔吐きながら必死でスポーツ羊羹を食べている人がいた。人の嘔吐き音は気持ち悪さを加速させるのでつらい・・・。

緩和する方法として、胃薬を使うことを考えついた。特に良いなと感じたのは「ガスター10」。

胃粘膜にあるH2受容体を刺激することにより、胃酸の分泌が盛んになるのだが、このH2をブロックする機能をガスター10は持っている。レースの前日に一回、レース中に一回飲むと劇的に胃腸トラブルが改善された。

ちなみに従来の胃腸薬は、このような出すぎた胃酸をアルカリ性の薬剤で中和するだけなので飲み続けないといけないデメリットがある。スクラート胃腸薬、第一三共胃腸薬、パンシロンなどがそれにあたる。

ガスター10は第1類医薬品のため、ドラッグストアのチェーン店では扱っていないことが多い(処方箋出してくれるような薬局にはある)。楽天やamazonなどネットで購入するのが手っ取り早いと思います。

他には胃酸を使ってくれるタンパク質の固形物を食べるのも良い。ジェルの合間にミックスナッツを胃に入れると少し緩和された。荷物が増えるデメリットはあるが、お腹を満たしてくれるメリットもある。

胃腸トラブル:食べる・飲む以外の解決策として

でふれた

トレランは胃を激しく揺らして走るため、胃の調子が悪くなることが多い。糖質の補給が難しくなることを考えると、AT値を上げて脂質を出来る限り使い続けられるようにしたほうが良い。

こんな燃焼機関に身体が変われば、胃腸トラブルはより解決に向かうと思う。

 

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