トレランポールってご存知ですか?
登山だとよく見かけますが、トレイルランニングだとポール使ってる人あまり見かけないですよね。
理由は国内で使っていいレースが少ないから。環境に配慮して禁止しているところが多いのです。
一方、海外は逆でほとんどでOK、UTMB系も使えます。
うまく使えると効率的に走れるため、ポール技術を早く身につけたいと思ってます。
もくじ
ポール?ストック?何の役に立つの?
ポールは英語、ストックはドイツ語で杖を意味し、どちらも同じものを指します。
本記事ではポールという呼び方にします。
ポールの役割としては
- 登り坂では前への推進力を補助
- 下り坂では脚の負担を軽減
- 不安定な登山道でバランスが保てる
脚を怪我すると登りは気力でなんとかなりますが、下りは地獄。
腸脛靭帯炎になった時は下りるのに時間かかってしまってタイムオーバーになったことがあります。ポールあれば、脚への負担が軽減されるのでなんとかなります。
使えるレースでは積極的に使いたいものです。
国内でポール使用が許可されているトレランレース
- 長谷川恒男カップ(ハセツネ)*A2から
- 上州武尊山スカイビュートレイル *A2から
- OSJ ONTAKE
- 白馬国際トレイルラン
- 峨山道トレイルラン
- 大雪山トレイルジャーニー
- 甲州アルプスオートルートチャレンジ
他にもあるかも。
登山ではどの山でもポール・ストック使っているのにトレランは禁止されるの不思議ですよね。
プロデューサーの考えによるのかも。鏑木さん、石川さん、奥宮さんのレースってポールOKのとこ無かった筈。
許可されているレースでもゴムキャップはつけないといけないレースもあります。詳しくはそれぞれの大会ルール・注意事項を参照してください。
ポールの種類 アルミ?カーボン?何が違うの?
トレランポールには大きく、アルミ製とカーボン製があります。
- アルミ製は応力が強く折れにくい、カーボンに比べてやや重い。安価。
- カーボン製は硬度はあるが応力が弱く折れやすい、アルミに比べて軽い。
アルミ製は重いと書きましたが、あくまでカーボンと比べて相対的に重いっていうだけで、shinano製トレランポールだと146gしかありません。ちなみにGoogle Pixel 3aが147gで同じぐらい、iPhone11 Proは188gもあります。
わたしはアルミ製使ってます。へっぽこでよくコケるのでカーボンだとすぐ駄目にしてしまうため🙄
ポールの長さってどれぐらいがいいの?
製品によっては身長ごとの最適サイズが出ていますが、先日参加した小川壮太さんのトレランポール講習で教わったこと
普段のランニングフォームを邪魔するようなポールの使い方は逆に疲れてしまう。前にポールを突きがちだが、理想は身体の横から後ろにかけて。そう考えるとポールの長さは長くても問題はない筈。
テキストだと伝わりづらいですが動画見てもらうとイメージつきやすいと思います。
小川壮太さんが「オススメのポールは?」に対し答えた中で、SHINANOやBLACK DIAMONDが出る中、自分が知らなかったものが(Nature Scene社の)EXTREME TRAILのCLIMER、日本製でストラップの着脱しやすさがいいらしい。一度試したい。
*SHINANOにスポンサードされているのに他社でもオススメ言ってくれる壮太さん、いい人だ。
講習で習ったノウハウ
細かく書いてしまうとビジネスの邪魔してしまうので、「自身が今後気をつけたい」点を中心に箇条書き。
- あくまでランニングの補助
- ランニングフォームを崩してまでポールを使うのは効率さの面でNG
- ストラップを通して軽く握る。ポールを前に運ぶのは手のひらを使ってテコの原理で
- 登りは前にポールを突いて登るのではなく、横。普段、自身のちからで登っているのを少し補助してあげるぐらいの気持ち
- 下りも基本は横。真っ直ぐ下りるためのバランス補完の役割
- 下りはスキーのストックのように突いたところを起点に身体を回転させながら下ってもよい(左ストックを突いて左に身体を回す)
- どちらも上半身は正面を向けて大きくブラさない
- 平地で走る場合、並行になるように持って走るとフォーム崩しにくい
- 狭い道は片方のみ突く。山と谷があれば山側のみ突く。もう片方は平行に持つ
小川壮太トレランポール講習会
小川壮太さんはとにかく教えるの上手く、理解しやすい。
私が行ったのはグリーンフィールド立川主催の「小川壮太トレランポール講習会」。
もし近くでポールに限らず彼の講習あれば是非行ってみてください。すごく勉強なります。
わたしが今年、この技術を活かすレースは
- OSJ ONTAKE
- TDS(UTMB)
- 長谷川恒男カップ(ハセツネ)
あたりかな。