新型コロナの影響で仕事はリモートワーク、トレランレースは中止で家に引きこもっています 🥱 。
そんな状況もあって我が家はネットで映画やドキュメント番組をみ観る機会が増えてきました。
何気なく観た番組で、衝撃を受け、家族で食生活を思わず変えてしまったものがありますw
その番組は
Netflix 「ゲームチェンジャースポーツ栄養学の真実」
もくじ
スポーツ選手が植物性食品のみを摂ることは正しいのか?ベジタリアン・ヴィーガンの優位点
ヴィーガンというワードをよく聞くようになりましたね。
ベジタリアンは菜食主義者の総称で、ヴィーガンは植物性食品のみ食べる人たちを指し「完全菜食主義者」とも言われています。彼ら・彼女らは乳製品さえ摂りません。
この番組「ゲームチェンジャースポーツ栄養学の真実」は格闘家ジェームス・ウィルクス(James Wilks)がナレーションを担当してます。
靭帯損傷という自らのケガをきっかけに、科学論文を読み漁りながら復帰の手立てを模索し「菜食」に注目。スポーツ選手が植物性食品のみを摂ることは正しいのか?を検証していきます。
古代ローマの剣闘士(グラディエーター)はベジタリアン
トルコ エフェソスから見つかった剣闘士68体の遺体から5,000本以上の人骨を分析すると、骨のミネラル密度がどれも高く、激しい訓練と良質な食事を摂っていたことが分かります。さらに食事内容を分析すると、「多くが菜食主義」だと判明します。
実際は筋肉隆々なマッチョマンではなかったんでしょうね、もう少し細身なのかな。
菜食主義で活躍するスポーツ選手たち
菜食主義で活躍するスポーツ選手が紹介されます。
一部ピックアップ。
スコット・ジュレク(Scott Jurek):トレイルランナーとして有名ですよね。3,522kmのアパラチアントレイルを46日8時間7分で走破し、世界新記録を樹立している伝説のトレイルランナーです。
カール・ルイス(Frederick Carlton "Carl" Lewis):陸上100m、ロサンゼルスオリンピック、ソウルオリンピックの時代に活躍しましたね。彼は菜食主義に切り替えた後、30歳で自己ベストを叩き出してます。
ケンドリック・ファリス(Kendrick Farris):ウェイトリフティングのオリンピック選手。菜食主義に切り替えてから377キロものウエイトを持ち上げてます。
パトリック・バブーミアン(Patrik Baboumian):世界一の怪力男。555kgの世界記録を持ってます。これで菜食主義ですからね・・・信じられない。
他、テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Đoković)、F1のルイス・ハミルトン(Lewis Carl Davidson Hamilton)、サッカーのリオネル・メッシ(Lionel Andrés Messi)もそうですね。
スポーツ選手ではないですが、元ボディービルダーのシュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)も登場します。彼も途中で菜食に途中で切り替えたそうです。
肉食神話と軽視された菜食
「筋肉エネルギーの源は動物性タンパク質であり、菜食主義は持久力がない」という肉食神話は19世紀の科学者リービッヒの説が由来ですが、実際は、筋肉を動かすのは植物由来の糖質の方でした。一方で、筋肉そのものを作るのがタンパク質でした。
タンパク質は菜食でも十分に取りえるのか?
牛肉に含まれるタンパク質は牛が食べる植物に由来する。牛、豚、鶏も単なる中継ぎなのです。
1カップの平豆、ピーナッツバターサンド=85グラムの牛肉、卵3個に相当し、菜食だから肉食以上に量を食べないとタンパク質が補えないわけではありません。
動物性よりも植物性タンパク質がなぜ優れているのか?
内皮は薄い細胞の層で血流を調整しており、筋肉や臓器の必要な血液量に応じて拡張します。
しかし、内皮機能が弱まると血管が拡張できず十分が血液が流れなくなる。従ってパフォーマンスが落ちます。
なんとなく、血液を通して体内に十分な酸素などを運べないとパフォーマンス落ちそうと感覚的に分かりますよね。
この番組で動物性タンパク質、植物性タンパク質を含んだ食べ物を各スポーツ選手に食べさせる実験をします。
血液を遠心分離機にかけると赤血球はそこに沈み、血漿(けっしょう)は上部に分離されます。血漿が透明なら内皮機能がうまく働いていることを表すことを利用して、どちらの食事がパフォーマンスに良い影響を与えるかを証明します。
結果、植物性タンパク質の食事は血漿が透明、動物性は血漿が濁っていました。
ここ、個人的にかなり衝撃でした。同じタンパク質なんだから結果変わらないだろと思っていたので。
人間の祖先は菜食主義者(ベジタリアン)だった
原始時代ははじめ人間ギャートルズのように肉食のイメージを持ちがちですが、これも最新の考古学研究で覆ります。
古代人遺跡が発見され、発掘された動物の骨と道具から「肉を処理していた」と考えられていました。しかし、骨や道具と植物、どちらが腐敗せず現代まで残りやすいかと考えると前者です(なので当初、後者は発見されず事実が曲解されていた)。その後、微細な植物の化石が多く発見され、様々な植物を保有していたことが分かってきました。
また、菜食は場所を選ばず当てにできますが、肉食は捕らえられない場合のリスクがあります。生きるためにわざわざリスクある方を選ばないですよね。
人間の歴史で「肉食」だった時代は本当に短いということですね。
まとめ:トレイルランナーとして菜食と向き合う
この後も番組「ゲームチェンジャースポーツ栄養学の真実」は続くんですが、興味あったのが前半部分だったのでここまでとします。後半も観てみたい方はNetflixでぜひ!
我が家では夫婦でこの番組を観てしまったため、食生活が変わってしまいました。
ヴィーガンでなくフレキシタリアンに
いきなりヴィーガンにしても料理のレパートリーも無いし、肉も好きだしで難しい。ただ、菜食の重要性は十分に理解してる。
ということで週に1回以上、意識的に動物性食品を減らす食生活を送る「フレキシタリアン」🍖🥬になることにしました。
週末はオイシックスのヴィーガンキット「Purple Carrot」、平日はいつもの食事を始めました。
このヴィーガンキット、すごく工夫しているメニューが多く、肉っぽくて感心します。
ソイミートのハンバーガー、ソイミートのカレー、ソイミートのビビンバなど。
後は肉汁をどう表現するかが課題。
夕食を菜食すると翌日朝の調子が明らかに良いことは分かりました。身体が軽いんですよね。
興味ありましたらお試しどうぞ↓↓↓
ヴィーガンとファットアダプト食事法と組み合わせる
長時間動き続けられるように脂質優位の身体作りを目的に、今もファットアダプト食事法を続けています。
脂質を使って走れ!糖質制限より優れているファットアダプテーションについて - ダイエットにも効果的
糖質の補給をせず、脂質(ファット)を有効に使って走り続けることに憧れがあります。 以前の記事「VO2MAX、AT値、AeT値などランニングアビリティを測定してきた」、「食べ物を受け付けなくなる胃腸トラ ...
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最下部にある「わたしの場合」とまとめた部分の「タンパク質は110〜120g/日、摂取する」を動物性から植物性に切り替えています(特に週末はヴィーガンで)。
全てはトレイルランニングのパフォーマンス向上のために!
へっぽこのくせして、こういう栄養学ばっか詳しくなっているw