改革が始まる2020、2021年のUTMBにどうやって出場するかを考える - そしてランニングストーンとは？

UTMB 2021のエントリーについて

utmb groupから来年 2021年のUTMB エントリーについてメールが届きました。 UTMB2021 は3段階でのエントリー 来年のUTMBは8/23（月）〜29（日）に開催予定です。 例年、 ...

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以下は2019年10月にまとめたUTMBプロセスについての記事になります。2021年のエントリーについては↑をご覧ください。

今年、2019年のTDS（UTMB）がへっぽこなせいで無残で終わってしまったため、来年・再来年のリベンジが必要です。

来年以降のUTMBへの参加、どうやって実現させようか考えてます。「どうやって」というのは、大会エントリー方法が変わるからです。

新エントリー方式について発表した2019/04/17の公式記事「DISCOVER THE NEW ENTRY PROCESS FOR THE UTMB® MONT-BLANC !」を読みながら、自身の出場方法を考えてみます。

UTMBは申込者が爆発的に増えてきており、全然当たらない状況に

• 2003年は700人、2005年は2,000人、2016年は4,000人がUTMBレースに参加
• 抽選が無い時代、つまり申し込み先着順だった時代、当初は1日で完売が翌年は10時間、2008年はたったの9分で
• その後、ITRAポイント制と抽選システムへ移行
• 最初はUTMB 1つだったのが、CCC (2006), the PTL (2008), the TDS (2009), the OCC (2014) そしてthe MCC (2018)とレースを増やしていく
• ここ3年で（応募資格を厳しくしたにもかかわらず）、申込者は68%の増加
• 今年は全レース10,000人の枠に26,000人以上の申し込みがあった
• >Today, we have reached the limits of this entry process. In order for all runners to be able to participate one day in the race of their dreams, the organization had to innovate and develop a new entry process to the UTMB Mont-Blanc.
  現状のエントリープロセスに限界を感じている。全てのトレイルランナーが憧れのレースに参加できるように、UTMBの新しいエントリープロセスをイノベート＆開発する必要がある。

トレランブームが数字に表れてますね。長年、トレランをやっている知人は「昔の牧歌的なUTMBが好きだった、最近は商業的すぎる」と言ってました。ビジネスは人気あるものに集まりますからね。

UTMB、現在の応募・抽選制度は？

• 抽選に参加するためには、レースごとに上記のポイントが最低限必要
  例）UTMB:直近2年のうち、最大3レースで合計15pt以上を獲得していること
• 抽選に外れた場合、翌年、資格を満たしている前提で、同じレースに申し込むと、当選確率が2倍になる
• さらに抽選に外れた場合、翌々年、資格を満たしてる前提で、抽選免除で参加できる

同じ宿に泊っていた日本人の方は「3度目の正直」で抽選免除で参加してました。UTMBの資格15pt以上を3年も維持するのは並大抵のことではありません。

UTMB 2020年は新しいプロセスへの移行期間に

• 当選確率2倍、3度目の正直の救済処置は引き続き
• UTMB、CCC、OCCの応募資格が緩くなります
  例）UTMB:ここ2年のうち、最大2レースで合計10pt以上を獲得していること
• TDSは変わらず
• >The probability of being selected is therefore proportional to the number of times a runner has failed to gain entry in the previous years.
  当選優遇は前年までの落選数に比例して増える
• >Runners can also decide to apply for a different race each year (ex: apply for the UTMB® the first year, then for the TDS the following year) or to take a/or more than one, year break from their running.
  異なるレースに申し込んだ場合にも当選優遇は引き継がれる。例）初年度にUTMB応募、翌年にTDS応募で引き継がれる。また、1年以上エントリーしない年があっても、優遇は続く。

UTMB、CCCを中心に応募の敷居が下がりましたね。ただ、2019年からITRAポイントの改正が行われたので、「最大2レースで合計10pt以上」も以前に比べて難しくなっています。国内で1レースで5pt以上取れるものは限られています。

これは良いですね⇛「In order for all runners to be able to participate one day in the race of their dreams」を実現するために、何度も応募し続ければ、いつかは報われる制度になったなと思いました。以前よりも柔軟性が増してます。

UTMB 2021年は新プロセス元年。ランニングストーンが適用される

• 現状の抽選システムを維持しつつ、出来る限りたくさんの選手が適格に参加できるように2020年1月からもう一つのシステムを導入する
• UTMBがセレクトしたレースを完走した選手を讃えるために「ランニングストーン（Running Stones）」というポイントが付与される
• ランニングストーンが一定ポイント貯まると、抽選なくUTMBに参加することが出来る
• 一定ポイント貯まっていない場合も、ランニングストーンを抽選システムに適用することで、ストーン数に応じて当選確率を上げることが出来る
  
• 2019年に一部レースでランニングストーンが獲得できる。先行導入。
  >the existing "by UTMB®" events (Gaoligong, Ushuaia, Oman, etc.)
• ランニングストーンの有効期限は4年間。上記に挙げた「抽選システムに適用（抽選券に交換）」すれば失効を免れる。

2019年のランニングストーン先行導入レースで、まだ間に合うのは11/28,29開催の「Oman by UTMB」(2019/10/20現在）のみ。興味ある方は急ぎましょう！

2020年にランニングストーンを獲得するには？

• 「By UTMB」のレースか、「UTWT（Ultra-Trail World Tour）」のレースを完走すればランニングストーンが獲得できる
• 「By UTMB」は現在5レースある。OMAN（オマーン）、GAOLIGONG（中国）、USHUAIA（アルゼンチン）、VAL D'ARAN（スペイン）、PANDA Trail（中国）
  「パンダトレイル」って可愛いネーミング！
  ITRAポイントの1ポイントにつき、ランニングストーンを3つ獲得できる
  
  
• 「UTWT（Ultra-Trail World Tour）」は現在20レースがある。
  ITRAポイントの1ポイントにつき、ランニングストーンを1つ獲得できる。
  「ByUTMB」より少ない。

「By UTMB」は中東だったり、中国奥地だったり、南アメリカだったりと移動するには敷居が高いなぁと感じてます。一方、「UTWT」は「By UTMB」に比べるとランニングストーン数を稼ぎづらいですが、参加しやすいかなと。

例えば、UTMFは地元 日本開催、Vibram香港100は今年の頭に完走した経験ありますが近場（香港の治安を考えると来年頭に開催されるかは不透明ですが）です。オーストラリアも「By UTMB」に比べると近場。

また、トレランの海外レースのツアーを企画しているフィールズオンアースさんを使えば、サポートがしっかりしているので行きやすいと思います。しかも、UTWTの一部レースを中心にツアー対象を年々増やしています。

UTMB2021で抽選を免除できるランニングストーン数は？

2021年にITRAポイントを使った抽選をせずに問答無用で参加するにはランニングストーンがレースごとに上記ストーン数必要です。

CCCを例にすると

• 「By UTMB」レースでITRA 5pt相当のものを完走する
• 「UTWT」レースでITRA 5pt相当のものを3レース完走する

などの獲得方法がありますね。

まとめ 2020年、2021年のUTMBに参加するために

わたしはこのような作戦で参加権利を獲得しようかと考えてます。

• リベンジすべきTDS（2レースで8pt以上）に抽選応募する（UTMB応募期間：2019/12/17〜2020/01/02）
• 引き続き、CCC・UTMB（に比べ競争率は低い筈（記事：「TDS（UTMB）（2019/08/28, 29）本番編 - 世の中そんなに甘くなかった」）
• 落選した場合、寄付での出場を検討します ← 2,000ユーロ（約24万円）と高いですが・・・汗
• 抽選応募前に寄付期間が始まりました。2019/12/03〜12/16まで！ 確実に参加できる権利、2,000€が高いか安いか？

まとめた

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• UTMB（2レースで10pt以上）に抽選応募する
• 抽選を有利にするために2020年、UTWTレースに何本か出場しランニングストーンを貯めます
• おそらくランニングストーンが1つも持っていない選手は「全く当たらない」という事態が想定されます
• UTMF（当選すれば）、UTWT（ウルトラトレイル・オーストラリア）＋αを検討する
• 「By UTMB」はツアーがあれば検討する。特に中国、スペイン

2021年に出場を考えている方は2020年にITRAポイント＋ランニングストーン数をどう稼ぐかを今から考えてみてはいかがでしょうか？

追記 「by UTMB」ツアー

2019/11/06 情報：
フィールズオンアースさんでスペインの「VAL D'ARANS by UTMB」（2020/07/03〜05）のツアーが決まったそうです！
また、中国の「GAOLIGONG by UTMB」（2020/03/20〜24）のツアーも製作中とのこと。

悩むー！！

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