8月下旬〜9月上旬まで1週間、フランス シャモニーに滞在し、TDS(UTMB)に参加してきました。
へっぽこ炸裂で50km過ぎでアウト、完走できませんでしたが、来年リベンジしたい。
TDS(UTMB)とは何?
記事「UTMB 2019 スタートを観てきた@chamonix」にありますが、世界最高峰のトレランレースの一つです。
さらにUTMBは距離に応じて6つのレースに細分化されています。
UTMB / TDS / CCC / OCC / MCC / YCC / PTL
(PTLだけは3人一組でマーキングないところを地図読みながら1週間近くかけて行い、他とは異なるレース)
そんな中、わたしが出場したTDSは距離145km、累積標高9,100m、制限時間42時間のプロファイル。
昨年よりも距離が20kmほど増えました。
出場者数は1,600人で日本人は49人出場(当選)してます。
以下は日本人のエントリー人数と当選人数(率)です。
わたしはUTMBとCCCは人気レースで競争率高いだろうと考えてTDSにエントリーし、見事に当選できました。実際、当選率も高かったです。
将来的にUTMBを目指しており、CCCはUTMBの後半部分と同じ箇所を走ります。CCCを経験してUTMBは面白みが無いのでエントリーは考えておりませんでした。
レース | エントリー | 当選(率) |
---|---|---|
TDS | 90人 | 49人(56.32%) |
UTMB | 470人 | 135人(30.82%) |
CCC | 112人 | 35人(33.33%) |
TDS(UTMB)のためにシャモニー滞在
UTMBのレースはそれぞれスタート地点は違えど、ゴールはフランスのシャモニーで同じです。
TDSはイタリアのクールマイユールがスタートで、ゴールがシャモニー。
UTMB含め他レースの観戦もしたかったのでシャモニーに生活の拠点を置きました。
東京⇛ロンドン⇛ジュネーヴ⇛シャモニーの移動だったんですが、地図見て意外だったのはジュネーヴよりも東にシャモニーがあること。スイスとフランスの国境って意外と入り組んでいるんですね。
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UTMBはシャモニーがゴール
滞在はフランス在住の日本人の方がサポートしてくれて、シャレー(スイスのアルプス地方に見られる大きな屋根の突き出た住居)の一つの部屋を借りました。
UTMB、CCC、TDS、PTLに出場する日本人とスタッフで1週間生活は面白かった。
ここが良かった!
– 日本語が通じるので楽
– 同じ目的で集まっているバッググランドが違う人達との交流が楽しい(かった)
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TDS(UTMB)で泊ったシャレー
贅沢に料理人までいて、事前に言えばご飯作ってくれました。
「明日の朝、ご飯お願いしたいんですけど」
「支払いはキャッシュ or PayPay使えますよー」
QRコードがあれば、世界中どこでも使えるのに感心しました。
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シャレーの朝食 パンがうまい!
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シャレーの夕食 ハンバーグ
TDS(UTMB)の受付
宿から徒歩7、8分ほどにあるスポーツセンターで受付。
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TDS(UTMB)の受付会場
国内のレース以上に確認ステップが多く、館内を移動する印象。
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TDS(UTMB)の受付会場
チェックされる必須アイテムはランダム。このチェックシート、矢印の箇所が皆違うんです。
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TDS(UTMB)のチェックシート
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TDS(UTMB)準備はしっかりした
TDS(UTMB)のスタート
イタリアのクールマイユールまでバスで移動します。
深夜2時にシャモニーからのバスに乗って約1時間、モンブランのトンネルを潜ってイタリアまで。
ヨーロッパは国境が日本の県境みたいな感覚で近いですね。
近くの体育館?でゆっくりしてたら、並ぶの遅くなってだいぶ後方に・・・。
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TDS(UTMB)スタート地点 クールマイユール
スタートは朝4時。
TDSの良い点は時差で苦しむこと無く、体調万全でスタートできること。
日本と現地の時差が7時間。夜中12時は日本時間で朝の7時です。
現地「前日の夕方6時に寝て、深夜12時に起きる」=日本「深夜1時に寝て、朝7時に起きる」
丁度良いんです。
以下はTDSのコース断面図です。いっきに1000m登る・降るの繰り返し・・・w。
スタートすぐに登りが始まりますが、欧米人は長い脚に力強いポールでガシガシ登っていきます。
短い脚のアジア人は付いていくのに必死。
逆に降りはアジア人のほうが俊敏性があって速いんですよね。
強み弱みがあるのが面白い。
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TDS(UTMB)の断面図
わたしのタイムテーブル
これまでこんな細かなタイムテーブルは面倒なので作った事が無かったですが、意外と作る過程が楽しかった。
公式のタイムチャートを見ながらにらめっこして作ったものです。
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私のTDSタイムテーブル
もっとTDSの写真撮っておけばよかった
全く余裕が無かったので走っている途中の写真が無い・・・T3のフランスとイタリアの国境の写真だけ。
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TDS(UTMB)のT3
写真は無いのですが、公式のUTMBが動画をYoutubeにあげていたのでご参考まで。
本当に絶景!日本国内と違って標高が高いので森林限界を超えた遠くまで見渡せる風景の中を走ってました。
知り合いが2人完走しましたが、2人とも怖いぐらいげっそりしてました・・・。
1人は水さえも飲んだら吐きそうになる状態だったそうです。1人は翌日も震えてました。
それほどまでに過酷であることが伝わります。
「UTMBよりもTDSのほうが厳しい」と言われてます。
末恐ろしいレースですが、来年リベンジしたいと思います。
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